大阪歴史博物館やNHK大阪放送会館などが並び、大阪城公園のすぐ真向いに位置する難波宮公園は、飛鳥時代・奈良時代の難波にあった古代の宮殿で、日本の首都であった難波宮の跡地です。第二次世界大戦中は、日本帝国陸軍が一帯を用地接収していたが、日本敗戦によって陸軍用地から開放された時、初めて調査が行われました。1953年に同所付近から鴟尾（しび）が発見されたのをきっかけに、発掘調査が本格的に行わるようになりました。現在、約9万平方メートル余りの範囲が国の史跡に指定されていて、ここが宮殿の中心部とされています。近くにある大阪歴史博物館の地下1階では、難波宮の地下遺跡を見学でき、同博物館前にある檜皮葺の高床倉庫は古墳時代の巨大高床倉庫群のうちの一棟を復元したものです。また、公園の中央北寄りにある大極殿は、天皇が国家の公式行事を行う際に使用したものを復元しており、そこから大阪城を眺望することができます。