韓国人原爆犠牲者慰霊碑は、平和記念公園内にある慰霊碑の一つです。もともとは昭和45年、本川橋西詰めに建立され本川橋西詰に建立されたものですが、平成11年に平和記念公園の西側、本川橋東詰から北へすぐの場所に移設されました。当初、本川橋西詰に建てられたのは、朝鮮王家の一族である李殿下が被爆後に発見された場所に近かったためです。敗戦時の日本には、約300万人の朝鮮人がいたとされ、数万人が広島で被爆したと言われています。明治時代の日韓併合で生活基盤を失った朝鮮人たちは、職を求めて日本に渡るしかなく、さらに戦時下の労働力として多くの朝鮮人が強制連行されたのです。慰霊碑は「死者の霊は亀の背に乗って昇天する」という故事にならい、亀の形をした台座の上に碑柱が建ち、その上に双竜を刻んだ冠が載せられています。韓国人原爆犠牲者慰霊碑へは、広島電鉄「原爆ドーム駅」で下車し元安橋を渡る以外に、「本川町駅」から相生橋経由、あるいは本川橋経由のルートもあります。