九州陶磁文化館は、佐賀県有田地方にある「やきもの専門美術館」です。九州各地の陶磁器や肥前地区の有田焼をはじめ波佐見焼など、現代陶芸作家の作品が展示されています。九州陶磁器の歴史や各地・各時代の特徴がわかりやすく展示されており、中でも古伊万里が集められた蒲原コレクションや、江戸時代の有田焼が集められた柴田コレクションが一同に展示されています。
展示室は大まかに5つから成り、そのときどきにより展示内容が変わる「企画展」、九州各地の作家の作品を集めた「常設展」、「九州の古陶磁」では古唐津をはじめ伊万里焼の初期のもの、柿右衛門様式、鍋島藩窯の磁器などの名品の名品が並びます。展示ホールでは有田焼からくりオルゴールが30分ごとに奏でられ、すてきな音色で時を知らせてくれます。また建物外壁に設置された有田町の姉妹都市であるドイツのマイセン市から贈られた25個の鐘は、有田の町に鳴り響きます。九州陶磁文化館へのアクセスは、車の場合、西九州自動車道「波佐見・有田IC」を下り10分。または長崎自動車道「武雄北方IC」を下り30分。公共交通機関を利用の場合、九州佐賀国際空港よりタクシーで所要1時間15分。電車の場合、JR佐世保線、松浦鉄道西九州線「有田駅」より徒歩12分、タクシーで4分ほど。