西明寺は、鈴鹿山麓に連なる金剛輪寺、百済寺と共に湖東三山の一つとして知られる寺院です。平安時代初期、三修上人が仁明天皇の勅願によって開創したと伝わります。国宝第一号に指定された本堂は、鎌倉時代に建立された建物です。この本堂の右側に立つ三重塔も国宝に指定されており、本堂同様に釘を使用していない純和様建築でもあります。また、境内に残る池泉回遊式の蓬莱庭園は、江戸時代中期に望月友閑によって作られたとされます。山の斜面をうまく利用し作られたこの庭は、日本の名庭50選にも選ばれる国指定の名勝庭園です。薬師如来・日光・月光の三尊仏をあらわす立石十二神将などの仏をあらわす石組や、折り鶴の形をした鶴島、亀の形をした亀島のある心字池も見どころです。秋に見られる紅葉や樹齢200年を超える不断桜、良縁子授けにご利益のある霊木・夫婦杉も見逃せないスポット。名神・湖東三山スマートICからであれば、約5分ほどでアクセスできます。