坂本ケーブルは、昭和2年に開設された日本一長いケーブルカーです。その距離は全長2025ｍ。麓にあるケーブル坂本駅から延暦寺までを結んでいます。戦時中は海軍に接収され、資材運搬のためにも利用された歴史を持ちます。ヨーロピアンな車両は延暦寺を訪れる人に良いご縁と幸福が訪れるようにという意味を込めて、縁号と福号の名前が付けられています。車両に設けられた窓は大きく、自然豊かな木立や比叡山の急こう配から見下ろす琵琶湖の姿をしっかりと楽しむことができます。終点までは約11分ほどで到着。刻々と変わりゆく景色に飽きることはありません。途中にある「ほうらい丘」駅は比較的新しい駅でもあります。また、「もたて山」駅には紀貫之のお墓がある場所でもあります。そして、ターンアウトという行きと帰りのケーブルカーが行き違う部分も見逃せません。ケーブル坂本駅までは、京阪電鉄石山坂本線・坂本駅より徒歩10分ほどとなっています。