薬師寺

薬師寺は、もともと天武天皇が妻(後の持統天皇)の病気が回復することを願い、建設が始められました。しかし、天武天皇が完成前に崩御されたため、藤原京へと遷都した持統天皇が、薬師寺を完成させます。その後、710年、平城京への遷都にともない、近鉄西ノ京駅からすぐの現在の場所へと移されました。奈良時代には南都七大寺にも選ばれていた薬師寺ですが、火災や戦争などで荒廃し、創建時から残されているのは東塔のみです。薬師寺が復活したのは、高田好胤氏が管主になった1960年代以降のこと。テレビにも出演していた高田氏が全国で写経道場を開いて集めた納経料を使い、まずは本尊の薬師三尊像を安置する金堂が1976年に再建されます。高田氏は、法隆寺専属の宮大工で、名工として知られる西岡常一氏に金堂再建を懇願し、承諾してもらったそうです。その後も、西塔(さいとう)、中門、回廊、大講堂、食堂(じきどう)が、次々に白鳳様式で再建されていきました。薬師寺は、お坊さんの説法が面白いことでも知られていますが、これも高田氏が副住職時代に始めたそうです。堂塔の各層に裳階をつけた「龍宮造り」が、薬師寺の建築物の特徴です。裳階がついているため、三層の西塔は六重塔のように見えます。境内には、薬師寺が属する法相宗の祖で、「西遊記」のモデルとされる玄奘三蔵を祀る玄奘三蔵院伽藍もあり、画家・平山郁夫がシルクロードを描いた壁画が安置され、年4回、公開されています。

住所

〒630-8563 奈良県奈良市西ノ京町457

アクセス

近鉄西ノ京駅から徒歩1分、JR奈良駅東口・近鉄奈良駅から奈良交通バスで「薬師寺」または「薬師寺東口」バス停下車(JR奈良駅東口・近鉄奈良駅方面のバスは「薬師寺」バス停には停車しません)

電話番号

0742-33-6001

料金

金堂・大講堂・東院堂共通:大人800円/高校生・中学生500円/小学生200円、金堂・大講堂・東院堂・玄奘三蔵院伽藍共通(お正月(1/1~1/8)・春期(3/1~6/30)・お盆(8/13~8/15)・秋期(9/16~11/30)のみ):大人1,100円/高校生・中学生700円/小学生300円、特別共通割引券(金堂・大講堂・東院堂・ 玄奘三蔵院伽藍・西塔 (初層内陣)・食堂 (内陣)共通)(お正月・春期・お盆・秋期のみ):大人1,600円/高校生・中学生1,200円/小学生300円(大人同伴)、障がい者手

営業時間

8:30~17:00(受付終了は16:30)

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