興福寺

興福寺は、藤原鎌足の妻が造営した寺を、710年に行われた平城京遷都にともない、息子である藤原不比等(ふひと)が現在の場所に移築したことに始まります。1426年ごろに再建された高さ約50mの五重塔は、江戸時代以前の塔としては日本で2番目に高い塔(1番は京都の東寺)です。奈良時代の食堂(じきどう)の外観を再現した国宝館では、3つの顔と6本の腕を持つ阿修羅像や飛鳥時代白鳳期の銅像仏頭、旧食堂の本尊である千手観音立像などの貴重な仏像を鑑賞することができます。2018年、約300年ぶりに創建当時の様式で再建された中金堂は、巨大建築のため、国内では木材が調達できず、カメルーン産のケヤキを20年がかりで手に入れ完成しました(カナダ産のヒノキも使用)。堂内には、本尊の釈迦如来坐像や南円堂から移された四天王立像が安置されています。また、堂内の1本の柱は、興福寺が所属する法相宗の14人の高僧がカラフルに描かれた法相柱(ほっそうちゅう)となっています。創建当時の雰囲気を残しながら1415年に再建された東金堂には、18点の国宝仏が安置されています。興福寺をご覧になった後は、猿沢池沿いに設置されたベンチで一休みしながら、猿沢池越しの五重塔を撮影するのも良いかもしれません。

住所

〒630-8213 奈良県奈良市登大路町48番地

アクセス

JR奈良駅から市内循環バス「県庁前」下車すぐ、近鉄奈良駅から徒歩5分

電話番号

0742-22-7755

料金

興福寺国宝館:大人・大学生700円/高校生・中学生600円/小学生300円、東金堂:大人・大学生300円/高校生・中学生200円/小学生100円、国宝館・東金堂連帯共通券:大人・大学生900円/高校生・中学生700円/小学生350円、中金堂:大人・大学生500円/高校生・中学生300円/小学生100円、身障者手帳(身体障害者手帳、療育手帳(知的障害者用)、精神障害者保健福祉手帳)ならびに被爆者手帳をお持ちの場合は半額、奈良市の老春手帳、奈良市ななまるカードをお持ちの方は国宝館と東金堂が無料

営業時間

興福寺国宝館・東金堂・中金堂:9:00~17:00(受付終了は16:45、国宝館・東金堂連帯共通券の販売は16:15まで)

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