東大寺は、聖武天皇が、亡き息子のため728年に金鍾山寺を建てたことにはじまります。741年に国分寺（光明寺）の建立が聖武天皇によって命じられたことで、金鍾山寺から金光明寺となり、747年ころから東大寺という通称で呼ばれるようになりました。東大寺は奈良公園の北側に位置していて、バス停近くの南大門から入場するケースが多いです。南大門は、鎌倉時代（1203年）に再建された日本最大の山門で、門の左右に立つ金剛力士像は、運慶や快慶が弟子たちと共に69日間で完成させました。江戸時代に再建された、世界最大級の木造建築である大仏殿には、「奈良の大仏」として知られる高さ約15ｍの盧舎那仏座像が安置されています。大仏殿の東北に立つ柱には、大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴が開いていて、この穴をくぐり抜けると、厄除けになるといわれています。他の見どころとしては、東大寺内で最も古い建物である法華堂（三月堂）、お水取りで知られる二月堂、日光・月光菩薩などの寺宝を展示する東大寺ミュージアムなどがあります。