瑠璃光院は、京都八瀬大原にある寺院です。八瀬の地は昔は「矢背」とも記載され、背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が八瀬の地で傷を癒した話があり平安貴族や武士たちに愛されてきました。大正期の実業家で政治家としても活躍した田中源次郎が所有していた土地に別荘を構え、当時の太政大臣であった三条実美が「喜鶴亭」と名付け集うようになったのが始まりです。その後大正末から昭和の初めにかけて改築が行われ、12,000坪の敷地に数寄屋造りの建物と自然を取り入れた庭を造営しました。名建築・名庭として多くの人に親しまれ、囲碁本因坊位の対戦場となったことでも知られています。花ふぶきの春、緑に萌える夏、紅葉に燃える秋、銀嶺の冬、豊かな自然が織りなす四季折々の表情をお楽しみいただけます。叡山電鉄八瀬比叡山口駅からは郷屋川の清流に沿って歩き橋を渡ると瑠璃光院の山門に到着します。京都中心部から離れた自然の風景の中にある庭園と建築を楽しんでいただけるお寺です。