秋山兄弟生誕地は、司馬遼太郎作の時代小説「坂の上の雲」の主人公として知られる秋山好古（よしふる）・真之（さねゆき）兄弟の生家を復元した施設です。伊予鉄道市内電車「大街道」電停からは、徒歩約3分の場所にあります。生家のある歩行町（かちまち）は、江戸時代には「徒士」（かち）と呼ばれる、徒歩で戦う下級武士が住む地区でした。秋山好古は、日露戦争の際に日本陸軍の騎兵第1旅団長として活躍したため、「日本騎兵の育ての親」という別名があります。秋山真之は、日露戦争の際に日本海軍で作戦担当参謀として活躍し、日本の勝利に貢献しました。秋山兄弟の生家は、残された写真や子孫の証言をもとに、座敷や玄関などが忠実に再現されています。建物内では、秋山兄弟直筆の書や秋山兄弟に関する資料を見ることができます。前庭には、秋山好古の騎馬像と秋山真之の胸像が立っています。歩いて5分の場所には、「坂の上の雲」をテーマにした「坂の上の雲ミュージアム」もあるので、あわせて訪れてみてはいかがですか。