ふなやは、創業から390年を迎える、道後温泉街で最も老舗の旅館です。夏目漱石や正岡子規などが泊まった文豪の宿、また、皇室御用達の宿としても知られています。老舗ですが、松山で初めて旅館の屋内にプールを作ったり、松山で初めて洋食を提供したりするなど、新たな取り組みにも積極的です。ふなやには、古代檜を使った檜湯（ひのきゆ）と伊予大島産の御影石を使った御影湯（みかげゆ）という2つの大浴場があり、朝晩で男女入れ替え制になっているので、宿泊すれば2種類の温泉を楽しむことができます。敷地内には1500坪の日本庭園「詠風庭」があり、庭の一角にある足湯は、宿泊者以外も無料で利用できます。3月下旬から10月下旬までは、「詠風庭」を流れる御手洗川（みたらいがわ）の川べりの席で、お食事をいただくこともできますよ。「詠風庭」の主屋では、「道後オンセナート2016」で展示された山口晃氏の作品「武人圖」も見ることができます。「道後オンセナート2014」の展覧会場の1つだった「ふなや×葉山有樹『藍』」は、現在「葉山有樹「藍」特別室」という名前に変わり、宿泊することができるようになりました。宿泊者のいないお昼の時間帯には、一般の方も大人700円、子供（3歳～小学生以下）350円で見学可能です。